アルテ1巻(漫画)の感想!最新2巻の発売日まで待てない!

公開日: : 最終更新日:2016/09/02 アニメ・ゲーム・漫画

 

月刊コミックゼノンで連載中の大久保圭さんが描く『アルテ』という漫画。

実は発売直後から気になっていたのですが、手に取らずにいました。

それをつい最近(7月)に買ったので、その感想とレビューを書いていきます。

Sponsored Link

主人公は16歳の貴族の女の子

場所はイタリアの都市フィレンツェ。当時は毛織物業と銀行業が盛んと言われた都市。

そこの貴族の家に生まれて育ったのが主人公。彼女の名前はアルテ。

アルテの趣味は絵を描くこと。父親は応援したものの、母親はいい顔をしませんでした。

そして、その父親が急逝したことで、母親は絵を描くのを止めるようにアルテに伝えます。

この発言に反発したアルテは家を飛び出し、街の工房に頼み込みに走り回る。

が、この時代は男尊女卑。男が中心の世界に女が入ることは許されません。

それは絵画工房でも変わりはなく、性別が女と言うだけで門前払い。

そんな彼女は立派な画家としてこの時代を生きていけるのでしょうか。

というのが、このお話のあらすじです。

元気で前向きな所が魅力のアルテ

この主人公のアルテが非常に前向きなキャラ。

16歳という若さもありますが、一度決めたらトコトン突っ走っていきます。

あらすじにもあるように、決して裕福な貴族ではないものの地位を捨てて画家の道へ。

そのせいで、世の中が男性中心ということを初っ端から痛感させられてしまうんですけどね。

それでも、挫けずに噂が街に広まるくらい工房を訪ねては追い返される。

作中でも17件連続で失敗、噂になる日数が経ってるのに続ける根性がすげぇ。

相当心が強くないと、川辺でぼーっと一日過ごしている場面が挿入されてもおかしくない。

この結果から「女捨ててやるわよ!」という決意表明で髪を切るシーンへ繋がるわけです。

絵の書き込みや説明が上手い

類似するものを出すのであれば『乙嫁語り』などでしょうか。

表紙やカバーの質感もそれに近いものを目指している感じがしますからね。

この絵なんですが、見やすいだけじゃなくて、細かい所も書き込まれています。

背景、街の一般人、アルテを含めた人々の表情。これを細かいコマでも描く。

本当に何気ない一コマもキレイに描かれているので、ゆっくり楽しむことができます。

また、当時の時代背景を知らない人にも生活や文化について短く適所に説明を挟んでいる。

この説明があることで、より物語の中に入り込むことが可能になるのです。

特に解剖学の話は全く当時のことを知らないので、勉強になるくらい。

謝肉祭の時に協会は寛容だからこっそりやってるんだよー、なんて知らなかったですからね。

解剖の歴史なんて杉田玄白くらいしか習いませんし。

こういった説明を何気なく絡め、丁寧に上手く物語を進めていく印象を受けました。

ちなみに、この解剖している場所もやっぱり女はダメ、というオチが付きます。

キモはアルテを含めた女性の生き方をどう描くか

 

男尊女卑。この言葉以外で表し用のない世界が漫画の中でも広がっています。

それを跳ね返そうとするのがアルテ。一方、母親は上記のおまけ部分で描かれることに。

アルテの母親はこの男尊女卑を受け入れ済み。女の幸せは結婚すること、とまで言うくらい。

しかし、この母親もただ受け入れるだけじゃないのが良いところ。

家の使用人として、働いている女中の人生を全て請け負っている覚悟が描かれています。

もう一人作中で出てくる女性のヴェロニカ。彼女の役割は男を楽しませること。

楽しませるためには、当時女性には必要とされていない教養が必須。

そのために、ヴェロニカは本を片手間も離さず持っている姿があった。

ヴェロニカとのやりとりで、アルテがどう変わるかが2巻の楽しみなところでしょう。

Sponsored Link

アルテが抱く矛盾した感情

1巻終盤でアルテは師匠のレオに恋心を抱きました。

あれだけ女を強く捨てる覚悟を持ち、アンジェロの女の扱いを嫌ったのに、です。

この女を捨てたのに女としての感情が出てきてしまう矛盾をどう描くか

一人の人間として見てくれるから好きだったのに、実は女として好きな気持ちが出てしまった。

女の子ですねぇ・・・。

それと、アルテ以外の描写についても少な目。主人公がアルテなので仕方ないですけど。

もう少し、レオの一面を知れる話が挿入されてくるといいかもしれませんね。

感想とレビュー

早々に女としての感情を出したアルテ。この辺りをどうやっていくのか。

あまりにも早くレオに伝えてしまうと、物語として成り立ちません。

恋心と決別するのか、はたまた溺れていくのか・・・。

それと同時に画家として、どう生きようとするのか。

これらを納得できるような形で描いてほしいと思いますね。

こうして色々と述べてきた漫画『アルテ』の感想。

2巻の出来次第では「このマンガがすごい!」に入るんじゃないかな?

最新刊となる2巻の発売日は11月20日に予定されています。

月刊+休載も時折あるようなので年に2冊でれば御の字。

年1冊・・・最悪はナシの可能性もありますけどね。

久々に万人にオススメできる漫画でした!

実は、この記事って書いてから3ヶ月以上放り投げてたのは秘密。

Sponsored Link

Message

  • アラサーに片足を突っ込みました。色々と備忘録的なブログになっています。なので、流行りを追ったり、芸能やゲームにニュースなども取り上げています。何気にイベントなども行く、かな?詳しくはプロフィールを御覧ください。
  • follow us in feedly
    twitterでフォロー